短期離職をすると難しくなっていくのが、書類選考です。
短期離職の回数が増えるにつれて、書類選考がどんどん通りにくくなっていきます。
と困っている方も多いかもしれません。
短期離職者の転職活動のやり方も、
・会社を辞める前に次の転職先を決めたい
・とにかく今の職場がブラック、辞めてから探す
といった違いもあるでしょう。
しかし共通するのは短期離職の場合には書類選考が通りにくい、ということです。
とはいえ転職成功のためには書類選考を通過することが必須です。
本記事では筆者が短期離職の経験からどう対策をして書類選考を突破、内定獲得をしたかも記していこうと思います。
短期離職すると書類選考が通らない!
転職活動をする際、最初の関門として「書類選考」がありますが、人によっては通常の転職活動でも、なかなか書類選考が通らずに困ってしまう関門です。
これが短期離職となると、不採用の確率がグーンと上がってしまうのです。
実際、私も転職活動をした時、1回目は第二新卒で転職したのですが書類選考の通過率は良かったです。
短期離職となる2回目の転職活動の時、書類選考が通らなくてとても困りました。
書類選考の通過率は2割、といった感じだった記憶があります。
短期離職者の書類選考が通らない理由は、後ほど詳しく見ていきたいと思いますが、大きくは以下の理由からです。
・また短期間で退職するのでは?と不安に思われる
・職歴が短いためアピールできるスキル、実績がない
・他の応募者と比べて不利
もちろん上記だけではなく、応募書類(履歴書・職務経歴書)の内容が甘い、といったことも影響はしているかもしれません。
しかし、短期離職となる場合には、不利であることを前提に転職活動の準備をする必要があります。
短期離職者の転職を成功させるコツ
短期離職の転職活動を成功させるために、応募書類の見直しなども重要ですが、書類選考のない求人に応募する、という方法もおすすめです。
第二新卒の転職支援に実績が多い転職エージェントの中でも、
といったところは書類選考なしで面接に進むことができます。
短期離職、経歴の浅い若手人材の転職支援に実績が多いエージェントです。
また他にも、短期離職者の転職支援に強みがある以下のような転職エージェントも併用する方法も効果的です。
応募書類のサポートや面接対策も行ってもらえますし、扱っている求人も人物重視、ポテンシャル重視の求人が多く短期離職であっても転職活動は進めやすいといえるでしょう。
短期離職であっても自力で転職先を見つけることも可能ですが、書類選考で落ちまくる、自力ではもう無理…といった場合には、こうした転職エージェントの力を借りる方法も考えてみてください。
短期離職が増加している背景
短期離職する若手人材は増加傾向にあります。そうしたう時代背景もあり、採用担当者も1度の短期離職であれば、そこまで問題視しないケースもあります。
短期離職した背景も理解しておくことで、その後の転職活動の準備に役立てることができるでしょう。
入社後ギャップの増加
新入社員の短期離職の大きな原因となっているのが、入社後ギャップです。入社前のイメージと、実際に働き始めてからのギャップが大きい場合に、退職につながりやすくなってしまいます。
配属ガチャと言われ、希望の部署や仕事内容ではない場合もありますし、今は人手不足を背景に、過去よりも内定が出やすい業界も多いです。そのため、能力に見合っていない企業に就職してしまい、離職につながってしまうケースが増えてきています。
価値観の多様化、変化
短期離職が増えた背景として、若手人材の仕事への価値観の多様化、変化も挙げられます。2000年頃から新入社員の価値観が会社重視ではなく、仕事重視に変化したと言われています。
つまり、就職し1つの会社に長く勤めるのではなく、仕事を通じて自分自身がどんなスキルを身に付けることができるのか、といったことの重視です。
その結果、短期間での仕事経験であっても、スキルが身に付いたと考えられる場合や、これ以上は時間を無駄にするだけだと判断した場合には、次の職場に転職するという判断をしやすくなっているといえます。
若手人材にとって、企業は自分のスキルアップのための場である、という意識が強まっているといえます。
日本型雇用の崩壊
過去には終身雇用が前提にあり、入社した会社に長く勤めることが当然、といった空気がありました。しかし今は、そうした日本型雇用を信じている人はほとんどいないでしょう。
近年は成果主義、能力主義が強まっており、短期間での転職も是とする時代となってきています。年功序列も崩れてきており、自分自身のスキルアップ、そして転職のタイミングで年収アップを目指す若者が増えているといえます。
短期離職者の書類選考が通りにくくなる理由
短期離職となる場合、次の転職先を見つけたい、と思っても書類選考の段階から通らず不採用が続きやすくなります。
書類選考の通過率を上げるためには、短期離職者がなぜ書類選考で落とされやすいかを理解することが大切です。
書類選考で落ちやすい要因を押さえて、一つずつ対策をしていくことが結果として内定獲得の近道となります。
また短期間で退職するのでは?と不安に思われる
短期離職の経歴がある人が書類選考で落ちる最大の理由としては、
と採用担当者に思われてしまいやすいからです。
人事が避けたいのは、採用した人材が早期に辞めてしまうことです。
採用活動が無駄になってしまいます。
もちろん全ての採用担当者がそのように考えるわけではなく、とりあえず会って退職理由や転職理由を聞いてみる、といった方針を取っている企業もあります。
とはいえ、そうしたことは応募してみなければ分からないことです。
そのため、短期離職といった難易度が上がる転職活動では行動量(求人への応募量)が必要となります。
職歴が短いためアピールできるスキル、実績がない
何回目の転職になるかにもよりますが、多くの方は1回目の転職活動ではと思います。
新卒で入社して1ヶ月で退職する、試用期間で退職するといった方も多いかもしれません。
半年、1年での短期離職でも同様ですが、職歴が短いために採用担当者は求職者にスキルや経験が無いと判断する可能性が高いです。
そのため経験者募集の求人に応募しても書類選考で落ちる可能性は非常に高いでしょう。
応募するのであれば、未経験者歓迎の求人、となります。
そうすることで書類選考が通過しやすくなります。
職務経歴書の内容が甘い
短期離職者が書類選考に通過するには、とにかく職務経歴書でしっかりとアピールするしかありません。
詳しいことは面接で説明する必要はありますが、肝心の面接に辿り着くためには書類選考を突破する必要があります。
短期離職者が書類選考を突破し、面接に呼ばれるためには入社への熱意、人柄、キャリアビジョンをアピールする必要があります。
送付状も添付して、そこでも入社の熱意をアピールすることをおすすめします。
短期離職の場合、基本的には未経験者歓迎の求人に応募すると思います。
その場合、企業が重要視するのは人柄、ポテンシャルです。
・なぜ他の企業ではなく御社に応募するのか
・入社してどんな仕事をしたいのか
・キャリアビジョンに一致した応募であること
・長く働けること
などをアピールする必要があります。
志望動機は書類選考を突破するために、とても重要です。
採用担当者が面接に呼びたい、と思ってもらえる内容になっているかどうか、何度も時間を空けて内容を読み返すことも大切なポイントです。
第三者に見てもらい、フィードバックを貰うのも有効です。
志望動機などアピール不足
職務経歴書が通過しない理由の一つに、志望動機が弱い、アピール不足ということがあります。
基本的に、求人への応募は他にもいると考えることが必要です。
そうした競争を勝ち抜くには、どうすれば良いか、と考えることが必要です。
たくさんの履歴書、職務経歴書から採用担当者から面接に呼びたいと思われるには、やはり入社することへの熱意が感じられる内容になっていることが必要です。
その入社への熱意を伝えることができるのが、志望動機となります。
志望動機もしっかりと推敲する必要があります。
他の応募者と比べて不利
短期離職者は他の応募者と比較して不利になることが多いです。
まず短期離職となる経歴です。
職歴が短いというのは、確実に不利といえます。
他の応募者が職歴5年、7年など即戦力が多いのであれば、企業としてはよほど新人を取る方針でなければ、即戦力の採用に動くでしょう。
特に中小企業であれば、採用してから教えるコストも大きい負担です。
早期に活躍が見込める人材を採用したいと考えるのは当然のことで、こうした部分でも短期離職者は不利になってしまいます。
だからこそ、未経験者歓迎の求人に応募することで、書類選考の通過率を上げる必要があります。
短期離職者の転職が決まらない理由
短期離職者の転職活動が上手くいかない理由、転職先が決まらない理由としては他にもいくつかありますので、ご紹介します。
求人への応募数が足りない
短期離職の場合、書類選考で落ちる可能性が高くなります。
そのため、応募数が多いと面接が受けられません。
内定獲得のためには面接を突破することが必要です。
バイトであれば面接なし、といったケースもあったりしますが、正社員では面接なしはあり得ないと言えるでしょう。
応募するか迷ったらとりあえず応募してみるのが良いと思います。
もちろん応募するにしても、履歴書や職務経歴書をしっかりとした内容に仕上げる必要がありますから、応募数が増えれば増えるほど大変にはなります。
その負担を軽くするためにも、
といった書類選考なしで面接が受けられるようなエージェントを利用する方法も効果的です。
条件にこだわり過ぎている
短期離職をした人は、前職での不満を避けたい、という意識が強くなる傾向があり、次の転職先に対して多くの条件を求めやすくなります。
例えば、
「給与や福利厚生が高い」
「残業が少ない」
「自分の興味や得意分野に関連する仕事ができる」
「ボーナスは欲しい」
「人間関係が良い」
といった具合です。
しかし、条件にこだわり過ぎると、応募できる求人の数が減ってしまうだけでなく、採用担当者から「自分の価値観や能力に見合っていない」「仕事に対するモチベーションや責任感が低い」という印象を与えてしまうことがあります。
それ以前に希望条件を全て満たせる求人、というのは滅多になく、そこで困ることが多いです。
そのため、条件にこだわり過ぎず、自分の市場価値やキャリアプランに合わせて柔軟に応募することが大切です。
また、短期離職につながりそうなものは事前に洗い出しをしておき、それらの条件を避けた求人を探す、といったことも考える必要もあります。
面接で短期離職の理由を上手く説明できない
短期離職をした人は、面接で必ず「なぜ前職を辞めたのか」という質問に答える必要があります。
しかし、短期離職の理由を上手く説明できない場合は、面接官に信頼や好感を持ってもらうことができません。
どういった質問のされ方をしても、退職理由に答えられるように準備をしておきましょう。
自分自身も次に何をしたいのか、どんな会社に入りたいのか、という目標も考えておく必要があります。
面接で自己PRや志望動機を伝えることが必要です。
短期離職の理由を上手く説明することは面接突破に必須といえます。
短期離職の理由を上手く説明するには、以下の3つのポイントに注意しましょう。
・前職への不満や批判は言わない
・短期離職から学んだことや反省したことを言う
・次の転職先でどう活かしたいか具体的に言う
短期離職者の書類選考対策
短期離職者は書類選考対策が重要です。
ポイントを解説します。
短期離職の理由を明確にし、前向きに伝えることが重要
短期離職の理由を明確にし、前向きに伝えることが重要です。
短期離職から学んだことや反省したこと、次の転職先でどう活かしたいかを具体的に書くことで、採用担当者に自分の魅力や意欲をアピールすることが必要です。
職場のせい、人間関係のせい。
他責にしないことがポイントです。
スキル、実績を整理してアピールする
短期離職者は経歴が浅くなりがちです。
しかし全く何も身に付かなかったとするのではなく、自分のスキルや実績をしっかりと整理して、アピールすることが必要です。
履歴書や職務経歴書に具体的な数字や成果物を記載することで、即戦力として活躍できることを示せます。
志望動機や自己PRにも力を入れる
短期離職者は志望動機や自己PRにも力を入れるべきです。
応募する企業を徹底的に研究し、自分に合った求人かどうか判断することが大切です。
また、応募する企業の事業内容やビジョンに共感し、一緒に成長していきたいという熱意や人柄を伝えることが有効です。
短期離職者は転職エージェントを利用する方法もおすすめ
短期離職者は転職エージェントを利用することで転職活動を有利に進めることができます。
転職エージェントは、求人情報の紹介や面接対策などのサポートを行ってくれる専門家です。
転職エージェントは、自分に合った求人情報を見つけてくれたり、応募先企業の採用担当者に自分の魅力や短期離職の事情を伝えてくれたりします。
例えば本記事では、
・就職shop
・就職カレッジ
・第二新卒エージェントneo
・ハタラクティブ
・DYM就職
などをおすすめしています。
仕事の実績は数値、定量でアピールする
短期離職をした人は、前職で十分なスキルや実績を積むことができなかった場合があります。
スキルや実績が不足していると、企業から「即戦力として活躍できるかどうか不安」という印象を持たれることがあります。
そのため、仕事の実績は数値や定量でアピールすることが重要です。
数値や定量でアピールするというのは、具体的な数字や成果物を示すことです。
例えば、
「3ヶ月間で売上を20%増加させた」
「新規顧客の開拓に成功した」
「資格や検定を取得した」
といった具合です。
数値や定量でアピールすることで、自分の能力や貢献度を客観的に示すことができます 。
企業研究を徹底的に行い志望動機を書く
短期離職をした人は、前職での不満や不適合を避けるために、次の転職先に対して高い条件を求める傾向があります。
しかし条件だけで応募すると、企業から
「自分の価値観や能力に見合っていない」
「仕事に対するモチベーションや責任感が低い」
という印象を与えてしまうことがあります。
そのため、企業研究を徹底的に行い志望動機を書くことが必要です。
企業研究とは、求人情報だけでなく、企業のホームページやSNS、口コミサイトなどを参考にして、企業の事業内容や社風、経営方針、将来性などを調べることです。
企業研究をすることで、自分に合った会社かどうか判断することができます。
志望動機とは、応募する企業に入りたい理由や目標です。
志望動機を書く際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。
・自分の強みやスキルをアピールする
・企業の事業内容やビジョンに共感し、一緒に成長していきたいという熱意を伝える
・入社後にどんな仕事をしたいか具体的に言う
こうしたポイントにも気を配ることで、短期離職後の書類選考の通過率を上げることができます。
短期離職後、対策しても書類選考がやはり落ちる場合どうすれば良い?
とはいえ、自分でできる範囲の対策をしてみたけれど、それでもやっぱり書類選考で落ちる。
「もう自分ひとりの力では無理…書類選考に通る気がしない」
といったケースもあると思います。
その場合、プロである転職エージェントの力を利用する方法がオススメです。
転職エージェントのを利用することで、転職のサポートをしてもらえます。
短期離職者の転職支援に実績があるエージェントを活用する
利用するのであれば、短期離職者の転職支援にも実績がある転職エージェントを活用されるのが良いでしょう。
・履歴書や職務経歴書の添削
・面接対策
・求人紹介
・推薦
・キャリア相談
・入社後のサポート
などを行ってもらうことができます。
基本的には20代の方であれば転職エージェントの利用が可能です。
就職カレッジやDYM就職などのエージェントは30代前半の方も利用できますので、相談してみてください。
第二新卒エージェントneo
ハタラクティブ
DYM就職
DYM就職は内定までのスピードが業界でトップクラスに速い就職支援サービスです。
ニートから正社員就職に成功した事例も多数。
DYM就職の利用年齢は35歳まで。
他の就職支援サービスよりも幅広いので、30代前半のフリーター・ニートの方も就職相談に利用をおすすめします。
20代、30代前半ニートの就職支援としてぜひ利用を検討してみてください。
(最新の就職支援サービス、利用状況に関しては公式ページでご確認ください
就職shop
就職カレッジ
短期離職すると書類選考から厳しくなる現実がある
少しずつまとめに入っていきます。
短期離職すると書類選考から厳しくなる現実があります。
諦めずに行動することが大切です。
本記事の内容で重要なところをまとめます。
短期離職すると書類選考から厳しくなる現実がある理由
短期離職をした人が書類選考から厳しくなる現実がある理由は、以下のようなものが挙げられます。
・経歴が浅く、スキルや実績が不足している
・短期離職の理由が明確でなく、採用担当者に説得力のある回答をすることができない
・転職回数やブランクが多く、仕事に対する意欲や忍耐力が低いと見られる
これらの理由から、短期離職者は書類選考で採用リスクと見なされやすく、他の応募者と比べて不利になります 。
・志望動機や自己PRをポジティブに、企業に入りたいという熱意や人柄が伝わる内容で書く
などの対策をしていきましょう。
短期離職者が書類選考で落ちないために
短期離職をした人が書類選考が通らない、落ちる、といった厳い現実に打ち勝つ方法は、以下のようなものが挙げられます。
・自分の市場価値やキャリアプランを見直し、自分に合った求人に応募する
・短期離職の理由を自分なりに整理し、前向きに伝える
・仕事の実績は数値や定量でアピールし、即戦力として活躍できることを示す
・企業研究を徹底的に行い、志望動機や自己PRを前向きに伝える
これらの方法を実践することで、短期離職者でも書類選考を突破することが可能です。
とはいえ、自分では客観的に見ることができない場合もあるでしょう。
その場合、転職エージェントなど第三者を利用して転職活動を進める方法が効果的といえます。
まとめ
短期離職すると書類選考が通らない、落ちる、という厳しい現実があります。
実際私も短期離職となった時期、転職先が決まらずにニート生活が続いたことがあります。
とにかく会社を辞めたかったので、辞めてから転職活動をしました。
結果、書類選考が通らずニート期間が延びてメンタルが辛かったです。
そうならないためにも、しっかりと準備を行いましょう。
自分の市場価値やキャリアプランを見直し、自分に合った求人に応募すること。
また、短期離職の理由や仕事の実績、志望動機や自己PRをしっかりと伝えることで、採用担当者に自分の魅力や意欲をアピールしましょう。
短期離職したあとの転職活動は大変かもしれませんが、諦めずにチャレンジしてみてください。