短期離職の期間はどれくらい?
短期離職を考えている方にとっては、その後の転職活動が不利になるのは避けたいところ。
でも、短期離職の期間中にあたるのであれば、不利も受け入れて転職活動の準備をしなくてはなりません。
まずは短期離職の期間について抑えて、その上で不利な転職活動を成功させるためのポイントを抑えていきましょう。
そうすることで、短い職歴であっても転職に成功することは可能です。
私も短期離職を2度繰り返しましたがポイントを抑えて転職活動をすることで、転職に成功することができました。
同じように短期離職を迷っている方も多いと思いますが、大丈夫です。
無理に働き続けて心身の調子を崩すよりも、もっと自分に合った会社、働きやすい仕事をお探しになることをおすすめします。
短期離職の期間は、どのくらいの期間か
まず、短期離職の期間の目安について抑えましょう。
一般的に短期離職の期間というと、
「2年~3年以内の離職」
を指します。
しかし、短期離職の期間についての捉え方は企業、業種によって差があります。
業界によって人材の動き(転職の活発さ)には差がありますから、例えばIT業界、Web業界は2年以上働けば短期離職とはあまり考えていない採用担当者も多くいたりします。
転職によってはスキルアップ、年収アップを目指すことが割と当たり前に受け入れられていますから、2年で転職する人は結構います。
1年で転職する場合でも、転職理由によってはそこまで不利になることもないでしょう。
しかし1つの会社に長く勤務する人が多い業界の場合には、3年、4年と働いて転職する場合でも短期離職と捉えられることもあります。
このあたりは業界の考え方、傾向の問題になります。
一般的な短期離職の期間
ですから一般的な短期離職の期間ということでいえば、
「2年~3年以内の離職」
ということで抑えておくとよいでしょう。
この期間中に短期離職をする場合、次の転職で狙う業界・業種ではどういった印象を持たれるかをまずは情報収集するとよいでしょう。
短期離職として捉えられ、ネガティブな評価を受けやすいようであれば、よりしっかりと転職活動の準備をすることが必要です。
転職にマイナス評価されやすい短期離職の期間とは
短期離職となる場合、転職活動には不利になると考える必要がありますが、特に転職にマイナス評価となる期間があります。
それは試用期間中の短期離職です。
試用期間中の短期離職
試用期間、というと本採用される前ですから簡単に退職できるイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、試用期間中とはいえ雇用契約は成立していますから、退職するにあたり就業規則に沿って手続きを進める必要があります。
今すぐ辞めたい、試用期間中だからすぐに辞められる、というわけではありません。
転職活動をする場合、試用期間中の退職となると超短期離職といってもいい期間です。
試用期間は一般的には3ヵ月~6ヵ月の企業が多いでしょう。
この短期間で辞めるとなると、採用担当者はやはり退職理由が気になるものですし、
といった印象を持たれる可能性があります。
試用期間で短期離職する場合には、より一層、面接官を納得させられるような退職理由を答えられるように準備をしておく必要があります。
短期離職、期間が短いことで転職は不利になる
短期離職する場合、やはり気になるのは次の仕事探し、転職活動は不利になるのかどうかといったことでしょう。
正社員を退職して、フリーターになろう!と決めている方も中にはいるかもしれませんが、あまりおすすめしません。
一度フリーター、非正規雇用になってしまうと、その後再び正社員に転職するのは難しくなってしまうからです。
できれば短期離職であっても在職中に次の転職先を決めることをおすすめしたいです。
辞めてから転職活動にじっくり取り組もう、とお考えの方もいるかもしれませんが、収入が途絶えた状況で転職活動をする場合、お金が尽きる不安との戦いにもなります。
実家暮らしであれば、そうしたプレッシャーはないかもしれません。
しかし一人暮らし、地元から離れて働いていた場合には収入が無い状態での転職活動はかなり大変です。
そうした経済的な不利さが一つ。
また、短期離職する場合、その経歴ではスキルや経験を評価して貰いにくいということがあります。
1,2年の職歴では専門性も磨かれているとは考えにくいですし、実績もあげているとは考えにくいです。
つまり、スキルや経験をアピールして中途採用してもらうのは難しいケースが多い、ということになります。
そのため、短期離職者が中心に応募するのは、未経験OKの会社もしくは、経歴をあまり重視しない会社、ということになります。
キャリアアップ、年収アップを目指して転職活動をしようという短期離職者の方もいるかもしれませんが、企業からの評価はそこまで高いものではないため、転職活動がなかなか上手く進まないのです。
求職者、企業とそれぞれに期待がずれてしまっており、不採用という形になりやすいということになります。
転職エージェントを活用して短期離職の不利を跳ね返す
短期離職者の転職活動の方法ですが、求人情報を得るための方法であれば複数あります。
しかし、効果的な転職活動の方法となると、限定されてきます。
求人サイトを利用し、自分で求人を探して応募する方法もありますが、短期離職者の転職となると書類選考で落ちることが多いのが現実です。
転職活動の方法としては、転職エージェントをおすすめしています。
中でも短期離職者向けの求人を保有している転職エージェントの活用がおすすめです。
実体験からいっても、転職エージェントを中心に利用しつつ、転職サイトも併用が良いです。
エージェントからアドバイスを貰い、ノウハウを利用しながら転職活動を進めていけるからです。
短期離職者の年齢に合わせた転職エージェントとしては、
でご紹介していますので、本記事と合わせてご覧になってみてください。
短期離職がどう転職活動に不利なのか
でもなぜ、短期離職者の転職は不利になりやすいのでしょうか。
不利になる理由を知り、備えることで転職失敗を回避しやすくなります。
書類選考で不採用になりやすくなる
短期離職者が転職を目指す場合、職歴の短さがまず不利になるポイントです。
退職する期間にもよりますが、1年以内であればまず職歴は評価されないでしょう。
1年未満の仕事で、何が身に付くのかといったことになります。
まだまだ新入社員に毛が生えた程度のスキル、といった評価になるでしょう。
3年近く勤務していれば、それなりにスキルや経験を評価して貰え第二新卒として思ったよりも市場価値が高い人材として評価してくれる会社もあるかもしれません。
しかし、基本的には短期離職者のスキルや経験はそこまで高い評価を得るのは難しいです。
そのため企業が求める求職者のスキル、経験を満たしていないケースが多いため、書類選考でまず不採用になることが多くなってしまいます。
採用面接で短期離職の理由を質問される
転職活動において、内定獲得のためには面接を突破することが必須です。
その面接では短期離職の理由を必ず質問されます。
企業の採用担当者としては、
ということをリスクとして感じています。
不安なのです。
あなたはその採用担当者の不安を打ち消し、企業の事業に貢献できる人材であることをアピールする必要があります。
それには、短期離職の理由をポジティブに明確に説明できるように準備をすることが必要です。
最初の頃は面接で、この受け答えがなかなかうまくできない方も多いと思います。
面接での失敗で落ち込む、みじめな気持ちになる・・・といった可能性があります。
しかし短期離職の転職を成功させるには、短期離職の理由についてしっかりと答えることが欠かせません。
短期離職者が転職を成功させるための準備
転職活動で不利になりがちな短期離職者が転職を成功させるには、準備が超重要です。
自分ならなんとかなるだろう、といった自信も転職活動を続けていく上では大切ですが、決して簡単な転職活動ではないことは理解して取り組むことが必要だといえるでしょう。
それではどういった準備が必要か、主な3つをご紹介します。
採用担当者を納得させられる短期離職の理由を用意する
面接では必ず短期離職の理由を質問されます。
そのため、必須の準備といえます。
退職理由ですが、できる限り志望動機につなげるようにし、なおかつポジティブに話せるように準備をしましょう。
志望動機は「どうして御社に入社したいのか、他の会社ではなく御社なのか」といったことをアピールするものです。
そのため、徹底的に企業研究することが欠かせません。
企業研究を行わないと無難な志望動機、つまり他の会社に応募しても通じるような志望動機になってしまいやすいからです。
応募したい会社が見つかったら、提供しているサービス含めて、口コミや評判も調べるようにするとよいです。
経歴が浅くても採用されやすい求人に応募する
短期離職の場合、特筆すべき経歴がまだないと思います。
スキルや経験、実績をアピールするのが難しいでしょう。
特に新卒で入社した会社を短期離職する場合は、第二新卒とはいえ職歴で採用してもらうのは難しいです。
そのため、経歴が浅くても中途採用されやすい求人を中心に応募することが、転職成功のポイントとなります。
自分で求人を探す方法ももちろんありますが、短期離職者向けの求人を多く保有している転職エージェントを利用する方法も効果的です。
徹底的に企業研究をして志望動機を作る
短期離職者が内定獲得をするには、どう面接で採用担当者に、
・短期離職する恐れがないこと
・なぜ御社に入社したいか
・入社したらどう事業に貢献していくか
・キャリアプランに沿った転職になっていること
などをアピールすることが必要です。
採用担当者は短期離職の経歴がある求職者が応募してきた場合、
「採用しても、またすぐに辞めるのではないか」
といったことを心配します。
その心配を覆し、長く働けることを伝えることが必要です。
それには徹底的に企業研究を行い、志望動機を作りこむことも大切です。
また徹底的に企業研究をすることで、入社してからのミスマッチを防ぐことにもなります。
前職を短期退職するということは、何かしらのミスマッチもあったはずです。
入社してからでなければ分からないことは実際ありますが、少しでもミスマッチやギャップを防ぐためにも情報収集をしっかりと行いましょう。
短期離職者が自分に合っている仕事を見つける方法
短期離職者が転職をする場合、次の仕事をどうするかという問題があります。
短期離職するということで、
といったことで転職に対して自信を無くしてしまっている方もいるかもしれません。
身近にこうした転職の不安を相談できる人がいない場合もあるでしょう。
そうした場合、転職支援のプロである転職エージェントを利用するのも選択肢の一つです。
プロの視点から仕事の探し方も含めて転職活動についてアドバイスを貰うことができます。
短期離職者の転職支援の実績もあるエージェントであれば、内定獲得という視点からアドバイスをしてくれます。
仕事探しをするにしても、やりたくないことを明確にしてから探す方法もあれば、やりたいことを明確にして探す方法もあります。
あなたに合った方法で仕事探しをすることがポイントです。
そうした情報収集のやり方についても、担当コンサルタントが一緒に進めてくれるでしょう。
その仕事に合わせて、求人も紹介してくれます。
また多くの転職事例を元にアドバイスを貰うことができるため、転職に失敗するリスクを軽減することもできます。
短期離職者は無料で転職相談ができますから、気軽に利用されることをおすすめします。
複数の転職エージェントを利用することで、より多くの求人情報を得て、応募先を比較・検討することもできます。
短期離職しても人生終わりではありません
当然ですが、短期離職しても人生終わりではありませんので安心してください。
新卒で入社した会社を短期離職する場合であれば、まだ20代という方が多いと思います。
30代、40代で中途入社した会社を短期離職することになったとしても、転職活動をしっかり取り組むことで転職先は見つけることは十分可能です。
人生終わりと思って、転職活動を諦めた時に仕事はもう見つから無くなります。
短期離職を繰り返す人であっても、最終的には転職に成功しているケースはとても多いです。
自分に合った仕事、会社がまだ見つかっていないだけ、という気持ちで転職活動を進めていきましょう。
自分はどんな働き方をしたくないのか、退職理由を明確にすること。
次に同じ短期離職を繰り返さないために、しっかりと自己分析をすることも大切です。
これから望むキャリアプランを明確にして転職活動を
短期離職した人が転職を成功させるには、これからのキャリアプランを明確にすることも必要です。
どんなキャリアを積んで、どんな人になっていたいか。
そのキャリアプランに沿って、転職先を探していくと軸がぶれずに済みます。
キャリアプランが明確になっていないと、待遇が良い企業が見つかったらつい応募しようかな、と迷ってしまい多くの時間を費やしてしまいます。
業界・業種もばらつきが出やすくなります。
そうなると業界研究も徹底して行いにくいため、志望動機が浅くなりがちです。
キャリアプランを明確にすることで、志望動機は深堀しやすくなってきます。
合わせて企業研究を徹底的に行うことで、志望動機はオリジナリティの高いものを作れるようになってきます。
キャリアプランに沿った応募であることをアピールできれば、短期離職した経歴があっても採用担当者に応募に納得してもらいやすいでしょう。
20代なら短期離職の際、未経験の職種にも転職可能
短期離職する方の中で、特に20代の方は未経験の職種への転職も可能です。
未経験の職種であっても、ポテンシャル採用してくれる会社は多くあります。
経歴よりも「将来の伸びしろ」「性格」などで採用してもらうことができます。
短期離職になるとはいえ、短期間でも社会人として勤務した経験から、次にやりたい仕事が見えている方も多いと思います。
それが未経験の職種であっても、20代であれば挑戦しやすいというメリットを活かしてぜひ挑戦してみてください。
その転職が再び失敗に終わっても、またやり直せるチャンスがあるのもまた20代です。
短期離職後、転職が決まらない場合どうする?
転職活動を頑張っているのに、全然内定が貰えない・・・といった状況になる方も多いと思います。
それくらい、短期離職は不利になることがあります。
そうした場合、転職活動のやり方を変えるのも一つの方法です。
転職エージェントを利用して転職活動している場合には、他の転職エージェントも活用してみてください。
違うアドバイス、違う求人の紹介をしてもらえるケースは多々あります。
また転職サイトを併用する方法もおすすめです。
転職サイトによって、掲載している求人がかなり違ってきます。
気持ち的にすごく疲れてしまっている場合には、少し転職活動を休んでリフレッシュすることも必要です。
短期離職者だから転職先が全く見つからない、といったことはありません。
職務経歴書の内容、志望動機や面接対策など見直すべきポイントはたくさんあります。
しかし、毎日取り組んでいると逆に改善点が見えなくなっていることもあります。
ですから転職活動に完全に煮詰まった・・・といったときは、少し転職活動を休んでリフレッシュすることは意外と効果的です。
短期離職、期間が短くても転職はできます
短期離職するいっても、期間は一般的には2年~3年以内の離職です。
でも、1年以内の短期離職となる方も多いでしょう。
入社1ヶ月以内の退職も意外と多いのです。
試用期間中の退職ということになります。
短期離職者の転職ブログ、SNSなどでも入社1ヶ月などで辞める人の体験談などを見ることがあります。
私自身は入社1年以内の短期離職を経験していますが、その時も転職先はちゃんと見つかりました。
当時20代ということもありましたが、書類選考の通過率は50%くらい、内定も複数もらい比較して決めることができました。
やはり自分がどういったキャリアプランでこれから働いていきたいかを明確にしてからの転職活動は、書類選考の通過率も上がったものです。
短期離職の期間が短くても、転職は可能です。
諦めずに転職活動を続けていきましょう。
また働き続けることで心身の不調をきたしてしまうような状況の場合には、辞めてから転職活動に取り組むのも一つの方法です。
それで仕事が見つからなくなる年齢ではありませんが、収入が無くなることに対しては対策を考える必要はあるでしょう。
転職エージェントは年齢に合ったところを選びましょう
本記事をご覧になっている方は、やはり20代の方が多いのではと思います。
新卒で入社した会社を短期離職する、2社目、3社目の会社を短期離職する、といった場合
転職成功のポイントはあなたに合った年代を対象としている転職エージェントを利用することです。
転職エージェントも支援が得意な年代があります。
30代、40代のキャリアがある人をターゲットとしている転職エージェントを利用しても、紹介可能な求人がありません、と登録できないケースもあります。
短期離職の期間について、まとめ
短期離職の期間、そして転職活動の方法についてご紹介しました。
不利になりがちな短期離職者の転職活動ですが、ポイントを抑えて取り組むことで、内定獲得をすることは可能です。
ぜひ本記事でご紹介した転職成功のコツなども参考にしていただいて、自分に合った転職先を見つけてくださいね。